私たちは太陽を「燃えている」と思いがちですが、実際には木や石炭のように燃えているのではなく、核融合反応によって光と熱を生み出しています。
この太陽の仕組みを地球上で再現しようとする壮大な国際プロジェクトが「ITER(イーター:国際熱核融合実験炉)」です。
本記事では、ITERの概要や課題に加えて、原料であるトリチウムの安全性、原子力発電との違い、さらにはババ・バンカ(ババ・ヴァンガ)の予言にも触れながら、未来エネルギーの可能性を探っていきます。
ITER(イーター)とは?
ITERはフランス・カダラッシュに建設中の核融合実験炉で、日本、EU、アメリカ、ロシア、中国、韓国、インドなど35カ国が参加する国際共同事業です。
目標
- 太陽内部と同じ「核融合反応」を地球上で再現
- 安全でクリーンな無限エネルギーを確立
核融合と原子力発電の違い
一般的に使われている「原子力発電(核分裂発電)」と、ITERが目指す「核融合発電」には大きな違いがあります。
つまり、核融合発電は「環境負荷が小さく、安全性が高い」次世代エネルギーとして期待されているのです。
トリチウムの安全性について
ITERで使われる主な燃料は、**重水素(海水に豊富に存在)とトリチウム(放射性水素の一種)**です。
トリチウムの特徴
- 放射線の中でも最も弱い「ベータ線」を放出
- 紙一枚や皮膚で遮断可能
- 半減期は約12年で、比較的早く自然消滅する
- 大量に体内に取り込まない限り、健康への影響は小さいとされる
注意点
- 水や有機物と結合しやすく、体内に取り込まれると影響が出る可能性があるため、厳重な管理が必要
- そのため、ITERでも厳格な安全基準に基づいて取り扱いが行われる予定
つまり、トリチウムは危険性がゼロではないものの、核分裂で生じるプルトニウムや高レベル放射性廃棄物に比べれば「リスクの小さい燃料」といえます。
現状の課題
- 1億度以上のプラズマを安定的に閉じ込めること
- 材料の耐久性確保(中性子による損傷問題)
- 建設の遅延とコスト増大
これらの課題を乗り越えれば、ITERは人類に「二酸化炭素を排出しない夢のエネルギー」をもたらす可能性があります。
ババ・バンカの予言と核融合
ブルガリアの予言者ババ・バンカは「人類は太陽の力を地上で手にする」と語ったとされています。これはまさに核融合エネルギーの実現を示唆しているのではないか、と多くの人々の関心を集めています。
もしITERの成功がその予言の成就だとすれば、私たちはエネルギー革命の入り口に立っているのかもしれません。
まとめ
- 太陽は燃えているのではなく「核融合」で輝いている
- ITERはその仕組みを地球上で再現する国際プロジェクト
- トリチウムは厳重管理が必要だが、原子力発電の燃料よりリスクは小さい
- 核融合発電は安全でクリーンな次世代エネルギー源
- ババ・バンカの予言は、この挑戦を暗示している可能性がある
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