曲がる太陽電池!日本の最先端技術「ペロブスカイト太陽電池」とは
世界も注目する技術「ペロブスカイト」とは
ペロブスカイト太陽電池は、積水化学工業株式会社がNTTデータと共同研究を進めている新しい電力エネルギー確保に向けた取組で、2030年の実用化をめざしています。
SDGsの達成目標でもある2050年までの脱炭素社会の実現に向けて大きく寄与する技術だと思います。
何が「新しい」のか
これまでの太陽電池は、黒い大型のパネルで山や畑を切り開いて設置したり、家の屋根に置いたりすることが主流でしたが、自然破壊や土砂崩れに繋がったり、重たいため屋根の耐久性の悪化に繋がったり問題もありました。
「ペロブスカイト太陽電池」は、発電のための材料をフィルムなどに混ぜて印刷して作成することが出来るため、曲げられるほど薄く、小型化、軽量化して大量生産できるため、例えばビルの壁面に貼り付けて利用することが可能です。
そのため、都心部でも利用できる「新しい」電力エネルギー確保技術として、注目されています。
正に曲がる太陽電池ですね!
しかも、この「ペロブスカイト太陽電池」の材料となるヨウ素の生産量は日本が世界シェア3割を占めています。
次期エネルギー基本計画に
経済産業省は、ペロブスカイト太陽電池の供給量を家庭用1割をまかなえるような目標を次期エネルギー基本計画に盛り込む予定。
国からの補助金も期待が出来、今後ますますの実用化が進む見込みです。
課題は
「ペロブスカイト太陽電池」は、軽量化、小型化で優れている反面、その耐久性や寿命の短さに課題があります。
ビルの壁面に貼り付けたとしても、定期的な交換作業が必要となります。
また、大型太陽光パネルと比較して、エネルギー交換効率の低さも指摘されています。
これらの課題をクリアして、いち早く、日本版の再生エネルギーの未来を創造していただきたいものです。
参考
もっと詳しく知りたいと思った方は、次のホームページも見てみてください!
サスティナブルな社会の実現に向けて、皆で協力していきましょう!
コメント