怒りの感情と上手に付き合うための「アンガーマネジメント」のその意義とやり方について
この記事では、アンガーマネジメントの意義とやり方、例えば6秒ルールなどについて説明しています。
アンガーマネジメントとは
1970年代にアメリカで生まれたとされている怒りの感情と上手に付き合うための心理教育、心理トレーニングです。
日本アンガーマネジメント協会 https://www.angermanagement.co.jp
怒らないことを目的とするのではなく、怒る必要のあることは上手に怒れ、怒る必要のないことは怒らなくて済むようになることを目標としています。
アンガーマネジメントは、怒らないようにするのではなく、怒りの感情と上手に付き合うことが目標です。
怒りの感情は必要?
私は必要だと思っています。
怒りの感情があるからこそ、現状に不満を抱き、変えようとする力が働くからです。
仕事でいえば業務改善、家庭でいえば、不満な気持ちを正直に言って、関係改善に繋がると思います。
ディズニー映画「インサイド・ヘッド」の中でも「イカリ」は、負けん気の強さを示す象徴として描かれています。
このように、「怒り」は自分自身の行動力のパワーになるものです。
大切なことは、その「怒り」を上手にコントロールすることだと思います。
アンガーマネジメントは必要ないという人がいますが、怒りがコントロールできないとどうなるでしょうか。次に見てみましょう。
怒りがコントロール出来ないとどうなるのか
職場での必要性
職場でも、自分の怒りをストレートにぶつけてくる方がいらっしゃいます。
例えば、それが部下を叱責するという場面だとすると、頭ごなしに叱られた部下は、モチベーションの低下、二度と相談したく無い風通しの悪さに繋がります。
家庭での必要性
例えば、それが子供を叱る場面だとすると、頭ごなしに叱ると、子供の自由な発想や成長の妨げになることが想定されます。
言葉の大切さ
人は人の言葉によって、支えられて成長します。
人を傷つけてしまった暴言は、たった一度であっても、後からいくら撤回しようとも謝罪しようとも、吐いてしまった暴言によって傷つけられた心は元には戻りません。
なので、人間関係を築こうとする上では、アンガーマネジメントはとても重要となります。
具体的なやり方
6秒ルール
怒りの気持ちが沸いたら、すぐに反応するのではなく、6秒間待ってみましょう。
特に、頭の中でカウントすると、一旦冷静になり、相手に伝えるべき言葉を適切に選ぶことが出来ます。
なぜ「6秒」なのか
なぜ「6秒」なのか、少し掘り下げて調べてみました。
怒りの感情は、脳内にアドレナリンというホルモンが分泌されることで生まれます。このアドレナリンの分泌のピークが6秒間、と言われています。このピークが過ぎると、カッと頭に血が上る感覚も落ち着いてくるとかんがえられています。
ちなみに、6秒ルールは海外では言われていないようです。
別のことを考える
相手から目線を外し、例えば自分の手を見つめてみるとか、全く別のことを考えるのが有効です。
ちなみに私はこれは得意です笑
そうすることで、直情的な怒りの感情も和らぐと思います。
他人の意見を受け入れる
自分の意見が絶対に正しい!と思い込むのはエコーチェンバー現象と言います。
固定観念に囚われてしまっていて、自分と違う考え方がなかなか許容できません。
そうすると、イノベーションが生まれる機会が少なくなります。
家庭で言っても、現状維持のままであり、劇的な関係改善には繋がりません。
まずは、多様性を認め、自分と違う価値観わや認めることで、新しい道が切り開けるのではないでしょうか。
ダイバーシティについて、別の記事で書いています。良かったら、こちらも読んでみてください。
記録する
怒りの感情を覚えたら、日記に書き出しましょう。
客観的に自分を振り返ることで、その「怒り」をどう処理すべきだったのか見えてくると思います。
部下の指導、子供のしつけ等の場面で、下手に出ろ、とは言いませんが、適切な言葉で接してあげられるように、アンガーマネジメントに取り組んでみてはいかがでしょうか。
最後に
私の経験上でも、他人に遠慮せず、ズケズケと言ってくる人ほど出世する傾向にあります。
それ自体は良い事だと、個人的には思いますが、前述のとおり、他人を傷つけるほどの暴言は取り返しのつかない結果にもなり得ることから、脊髄反射的に物申すことはしないで、よく考えてから発言するように努めてください。
実るほど 頭を垂れる 稲穂かな
忖度と惻隠
完全に蛇足ですが、部下は上司に対して忖度します。これは日本の心でもあります。
翻って、そんな部下の気持ちに応えるべく、上司は部下に惻隠(よくやった、ありがとうの精神)の心を持っていてほしいと思います。
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コメント
アンガーマネジメントを職場でも実践してみようと思います。
コメントありがとうございます!
アンガーマネジメントはより良い人間関係を構築する上ではとても重要だと思います。
全ての人が思いやりを大切に出来る世の中になるともっと生きやすい世の中になると思います。
会社でムカッときたら、6秒ルールを思い出して、6秒間やり過ごすアンガーマネジメントを実践してみたいと思います。
コメントありがとうございます!
6秒間を頭の中でカウントすることで、頭の中で落ち着いて整理できるそうです。
会社でのより良い人間関係を築くためにアンガーマネジメントをぜひ実践してみてくださいね。