【由来・意味一覧】七夕飾り10種類の特徴を解説!起源である「乞巧奠」や知られざる豆知識まで

七夕飾り10種類の特徴を解説!起源である「乞巧奠」や知られざる豆知識 雑記
七夕飾り10種類の特徴を解説!起源である「乞巧奠」や知られざる豆知識

毎年7月7日に迎える「七夕(たなばた)」。色とりどりの短冊や飾りが笹の葉を彩る光景は、日本の夏を感じさせる美しい風物詩です。

しかし、なぜ笹の葉に飾るのか、そして「ちょうちん」や「吹き流し」などの飾り一つひとつにどんな意味があるのか、詳しくご存知でしょうか?

この記事では、意外と知らない10種類の七夕飾りの意味をはじめ、七夕の起源となった中国の祭事、雨の日にまつわるロマンチックな伝説、そして童謡に出てくる「砂子(すなご)」の豆知識までを分かりやすく解説します!

💡 この記事を読めば、七夕のすべてが分かります!

  • ちょうちん、吹き流し、折り鶴など10種の飾りの意味
  • なぜ「笹の葉(竹)」に飾るのかという理由
  • 七夕のルーツである「乞巧奠(きっこうでん)」の風習
  • 天の川に橋を架ける「カササギ」のお話

七夕飾りにはどんな願いが込められている?意味・由来一覧表

七夕飾りには、それぞれ異なる願い事や意味が込められています。まずは、代表的な10種類の飾りとその意味を一覧表でチェックしてみましょう。

飾りの種類込められた意味・願い事
① 短冊(たんざく)願い事や詩を書き、天に願いを届ける。
② 吹き流し織姫の織り糸を表し、裁縫や技芸の上達を願う。
③ ちょうちん(提灯)魔除け、お盆を前に先祖の霊が迷わず帰るための灯り。
④ 折り鶴日本の伝統文化の象徴。家族の長寿や健康を祈る。
⑤ 紙衣(かみこ)裁縫・手芸の技術向上、病気や災難の身代わり。
⑥ 網(あみ)飾り漁師の網から。豊漁、海の安全、幸運をすくい取る。
⑦ 財布・巾着富や繁栄の象徴。財運向上や豊かな生活を願う。
⑧ スイカ旬の果物として夏の到来を喜び、季節感を表現する。
⑨ 玉飾り「円満」や「満ちる」を表し、家族の繁栄や幸福を願う。
⑩ つづり飾り紙を繋げることから、家族の絆や人間関係の結びつきを強める。

【全10種】ちょうちんや吹き流しなど、七夕飾りの詳しい意味を解説

それでは、それぞれの飾りが持つ深い意味を個別に詳しく見ていきましょう。

短冊(たんざく)

願い事や詩を書いて笹に吊るします。元々は手芸や書道の上達を願うものでしたが、現在では「願いが少しでも天に届くように」という意味で広く親しまれています。

七夕飾りの短冊や折り鶴、笹の葉のイラスト
七夕飾りの短冊や折り鶴、笹の葉のイラスト

吹き流し

五色の紙やビニールで作られる長い飾りは、織姫の「織り糸」を表しています。これらを飾ることで、裁縫の上達やアート・技能全般の向上を祈願します。

七夕飾りの吹き流しのイラスト
七夕飾りの吹き流しのイラスト

ちょうちん(提灯)

七夕はお盆の直前に行われる行事でもあります。そのため、ちょうちんは「ご先祖様の霊を迎えるための灯り」としての役割を持ち、霊が迷わずに家に帰ってこられるようにという優しい願いが込められています。

七夕飾りのちょうちんのイラスト

折り鶴

「鶴は千年」の言葉通り、家族の長寿や健康を祈る意味があります。一羽一羽心を込めて折ることで、たとえ一羽であっても十分な祈りが天に届くとされています。

紙衣(かみこ)

紙で作った着物の飾りです。織物の女神である織姫にあやかり、裁縫技術の向上を願うほか、病気や災難から身を守る「身代わり」としての意味も持っています。

七夕飾りの紙衣や玉飾りのイラスト

網(あみ)飾り

漁に使う網(地引網など)をモチーフにした飾りです。海の安全と「大漁・豊漁」を祈願する漁師たちの文化が由来ですが、現代では「幸運をすくい取る」という意味でも飾られます。

財布・巾着(きんちゃく)

お金を入れる財布や巾着は、ダイレクトに富や繁栄を象徴しています。七夕に飾ることで、金運が向上し、これからの暮らしが豊かになるようにと願います。

スイカ

7月に旬を迎えるスイカなどの果物は、豊かな実りへの感謝と、いよいよ始まる瑞々しい夏の到来(季節感)を表現するために飾られます。

玉飾り

丸い球体の形をした飾りは、角がないことから「夫婦円満」や「家庭円満」を表します。また、物事が「満ちる」という意味も含み、家族の幸せを象徴しています。

つづり飾り

紙を輪っかにして繋げていく飾りです。鎖のように長く繋がることから、家族の絆を深めたり、友人や大切な人との人間関係を強く結びつけたりするという意味があります。

【豆知識】なぜ「笹の葉(竹)」に飾るの?
竹は成長スピードが非常に早く、真っ直ぐ天に向かって伸びていきます。また、冬でも青々とした葉を茂らせる強い生命力があるため、「少しでも天の神様に近づき、願いを届けられるように」という理由から、笹竹が選ばれました。

七夕の起源「乞巧奠(きっこうでん)」と日本への伝来

私たちが親しんでいる七夕の行事は、古代中国の伝統行事である「乞巧奠(きっこうでん)」が起源とされています。

乞巧奠とは、織姫(織女星)と彦星(牽牛星)が一年に一度、天の川を渡ってデートをするという紀元前からの伝説に基づいたお祭りです。農業社会において重要な節目であり、庭の祭壇に牽牛や織女の像を飾り、果物や点心をお供えして盛大にお祝いをしました。

当時の中国では、糸を通した針を蜘蛛の巣に掛け、翌朝まで落とさずに残っていたら「裁縫が上達する」という風情あるおまじないも行われていたそうです。この行事が奈良時代に日本へ伝わり、日本の神事や宮中行事と融合して、現在の「七夕」へと発展していきました。

雨が降っても大丈夫?織姫と彦星を助ける「カササギ」の伝説

日本の7月7日は梅雨の真っ只中。せっかくの七夕なのに「曇りや雨の日が多くて、天の川が見えない……」とがっかりした経験はありませんか?

しかし、七夕伝説にはとても心温まるお話が残されています。たとえ当日の天気が悪く、天の川の水かさが増して渡れなくなったとしても、どこからともなく「カササギ」という鳥の群れが飛んでやってくるのです。

カササギたちは翼を広げて互いに繋がり、天の川に大きな「鳥の橋」を架けてくれます。この橋のおかげで、織姫と彦星は雨の日であっても、無事に一年に一度の再会を果たすことができると言われています。

童謡でおなじみ「お星さまきらきら 金銀砂子」の“砂子”ってなに?

七夕の歌として誰もが歌ったことがある童謡『たなばたさま』。その歌詞に出てくる「きらきら 金銀砂子(すなご)」というフレーズですが、この「砂子」の正体をご存知でしょうか?

砂子とは、漢字で書くと言葉の通り「砂」のことです。ただし、普通の砂ではなく、金箔や銀箔を細かく砕いて砂のようにした、日本の伝統的な工芸材料(蒔絵や障子紙の装飾用)を指しています。

つまり歌詞の「金銀砂子」とは、夜空にきらめく満天の星々を、まるで金や銀の美しい砂をちりばめた美術品のように例えた、非常に風情のある美しい表現なのです。

まとめ:それぞれの飾りに願いを込めて、素敵な七夕を

日本三大七夕祭りをはじめ、古くから日本中で愛されてきた七夕。それぞれの飾りに込められた意味を知ると、笹に短冊を飾る時間がより愛おしく、深いものに感じられますね。

雨の日でもカササギの橋を渡って結ばれる二人の幸福にあやかり、今年の7月7日は、大切な人たちの健康や自分自身の小さな幸せを笹の葉に願ってみてはいかがでしょうか。皆様の願いが、天まで届きますように。

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