「重陽(ちょうよう)の節句」は、毎年9月9日に行われる五節句(人日・上巳・端午・七夕・重陽)の最後を締めくくる伝統行事です。「菊の節句」とも呼ばれ、不老長寿や無病息災を願う日として親しまれてきました。
この記事では、重陽の節句の由来、食べ物、現代の簡単な祝い方を分かりやすくまとめています。
重陽の節句とは?由来と意味
重陽の節句は、中国の「陰陽思想」に由来します。陰陽思想では奇数が「陽」の数とされ、最も大きな陽の数である「9」が重なる9月9日を「重陽」と呼び、大変めでたい日とされてきました。

- 別名:「菊の節句」「栗の節句」
- 目的:秋の収穫に感謝し、菊の香りで邪気を払って無病息災・長寿を祈願する
旧暦の9月9日は現在の10月中旬にあたり、まさに菊が咲き誇り秋の収穫を迎える時期でした。
重陽の節句に食べる「行事食」5選
行事食を取り入れることで、季節の恵みを楽しみながら縁起を担ぐことができます。
- 菊酒(きくざけ):日本酒に菊の花びらを浮かべたお酒。邪気を払い長寿をもたらすとされます。
- 栗ご飯:収穫の秋を象徴する食材。江戸時代から「栗の節句」として親しまれました。
- 茄子(なす)料理:「重陽に茄子を食べると風邪を引かない」ということわざがあり、煮物や焼き茄子で味わいます。
- 菊の花のあえもの・吸い物:食用菊(黄菊・紫菊)を茹でておひたしや酢の物にすると、食卓が華やかになります。
- 着綿(きせわた)を模した和菓子:前夜に菊の花にかぶせておいた綿で体を拭く「菊の着綿」風習にちなんだ和菓子。
現代でも簡単にできる重陽の楽しみ方
忙しい現代でも、手軽に季節の行事を取り入れるアイディアです。
- 食用菊を料理に添える:お刺身やスープに少量浮かべるだけで特別な雰囲気に。
- お風呂に菊を浮かべる(菊湯):香りでリラックス効果が得られ、血行促進にもつながります。
- 菊の花を飾る:ピンポンマムやスプレー菊など、モダンな品種を部屋に生けて秋を感じる。
菊(全般)の花言葉
菊(全般)の花言葉は、「高貴」、「高尚」、「高潔」、「生命力」です。
また、菊の花の色別や種類・形態別にも花言葉があります。
色別の花言葉
- 白:「真実」「慕われる愛」「誠実」
- 赤:「あなたを愛しています」
- 黄:「敗れた恋」「うっすらとした愛」
- ピンク:「甘い思い出」
- 紫:「私を信頼してください」
種類・形態別の花言葉
- スプレー菊(小さな花がたくさん咲くタイプ):「高潔」「明るい愛」「逆境に耐える」
- ピンポンマム(丸いボール状の菊):「君を愛す」「私を信じて」
まとめ:9月9日は重陽の節句で無病息災を願おう
重陽の節句は、秋の訪れを感じながら健康と長寿を願う素敵な行事です。ぜひ9月9日には、菊の花を飾ったり栗ご飯を食べたりして、日本の伝統文化を楽しんでみてはいかがでしょうか。



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